日記

なんとなく

昔のこと

昨日は昔のパート先の人と二人で飲みに行った。

旦那と出会った農機製造工場の売店で働いていた。

20年近く前の話。

当時はまだその会社も大きくて地元の人ならその会社の名前を言えば大きい会社ですね!と分かる程だったんだけど、色々あって大元に吸収され、名前も変わり、現場の人は減り、旦那のいた課のみんなも県外に飛ばされ、旦那もその一人。8年前の話。

旦那のいた課だけでも、100人位が岡山、滋賀、大阪、北海道に飛ばされた。

今回本社(大阪)に在籍させてもらう事は、まだラッキーな方だと思うけど、それでも出向者扱いなので、隣で同じ仕事をしている人と給料が大分少ない方になる。私はそれでも充分生活出来る訳だから構わないのだけど、実際働いてる男性からすると色々思う事はあるんだろうなぁと思い、そこら辺はあまり私は何も言わない。

 

うちはまだいい方だよ。

持ち家がある人は大変だったろうと思う。

それぞれの家庭の事情で、二束三文で売った人もいるし、単身赴任の人もいるし、会社を辞めた人もいる。大変だったろうと思う。

育児や介護も重なればきっと人には想像出来ないくらいみんな悩んだろうな。

元々旦那のいる事務所の人間より現場の人と仲よかったので、昔よく飲みに行った人の娘さんが20歳で亡くなったと聞いていたたまれなくもなった。

仕事が大変な最中は恐らく娘さんの闘病中だったはず。気が狂うように苦しかったろう。

 

 

 

20年前、17歳だった私は今住んでいる所に家族で引っ越したため、バイトを辞めて家でボケーっとしていた時だった。

引っ越す前のご近所さんが売店の責任者をしていて、販売員が欲しいんだけど誰かいないー?と母に電話してきた事が始まりで、私になった。

その時同じ位に入って来たのが昨日飲みに行った人だった。

15歳年上の主婦だった。

 

当時の私からすると、初めてのタイプだった。

主婦がじゃなく、その頭の回転の速さに。

普段は本当にいい加減な冗談ばかりで、旦那さんが大好きで、子供の事で悩んで、主婦って感じだったんだけど、すごく空気を読む人だった。

相手を傷つける事を一切言わない人だった。

穏やかな雰囲気とか優しい雰囲気とか皆無なのに、リスのようにちょこちょこした人なのに。

平気で15も年下の私に泣きながら悩みも相談してくれた。

私は一気にその人に引き込まれ仲良くなった。

 

まだまだ不登校だった特有の暗さが残っていた私が、開けていったのはその人の影響だと思う。

4年ほどして妊娠を機に辞めた後も、その人はちょいちょい電話をくれた。

 

昨日は散々居酒屋で喋り明かした。

7000円程の会計で、5時間半も居たので居酒屋には申し訳ない。

 

息子の不登校も、引っ越しも、昔の話も、全て思った事を安心して言える相手。

何度この人と同世代で、同級生だったら、同じママ友だったらと思ったけれど、恐らく、年が離れていたから、あの出会いだったろうから今があるんだろうなとも思う。

出会った当時のその人の年をとうに超えてしまったけれど、私も少しは近づけただろうか。

 

慰め合ったり、未来を約束された訳ではないのに、その人と話すとなんとかなるしなんとかやっていこう。それぞれ頑張ろうっと。と軽くなる。

恐らく考え方の世界が広い人なんだろうな。

 

息子も人と出会って欲しい。

色んな形の人がいる事をもっと知って欲しいな。