まだまだ
まだまだ大阪の生活は慣れないな。
スーパーひとつ行く道もドキドキする。
この道を行けばここに出ると言う単純な事が分からない道すがらは、こんなに緊張するものか。
新しい発見もあるけれど、勇気がないから一人じゃ入れない。
Googleマップで近くのカフェやケーキ屋さん、コーヒー豆専門店を見つける。
こんな時みんなのレビューや写真が有難い。
ふむふむ、こんな店内か、駐車場はここか。
自転車ならここに止められるのか。
モーニングを息子と食べに行っても、構わないかしら。
あぁでも、そんな事ばかりしていたら私は稼いでないから、高知にいたときよりつましくしないと、生活費がもたないな。やっぱり週3回は最低でもパートしようかしら。
平日の休みはやっぱり欲しいな。
立場的にはがっつり仕事出来るヒマさなんだけど、昼間家にいる息子、普段は放ったらかしだけど、せっかく今だけの昼間なんだから、気が向いた時にモーニングやランチに一緒に行きたいな。
これは、不登校児を持つ親の特権だね。
娘はあんまりノってこないから、丁度良く出来てるね。
大きい綺麗なスーパーは、田舎の方があるなぁ。
人口の多い所は、大きくて綺麗なスーパーより、地元密着のスーパーが多いのね。
庭もあるから何か植えようか。
今までガーデニングなんかした事なかったけど。
サボテンくらいしか育てたことないけれど、私にも出来るだろうか。
道を早く覚えたいな。
高知でも知らない道は腐る程あったけど、どこに入り込んでも、ここに抜け切ったら大体分かる。と言う慣れがあったから、それが全く無い今はどこを通るのもドキドキする。方角もいまいちピンとこない。
旦那には、梅田に直行する本線だけは気を付けてと言われた。
それに乗ってしまったら軽く泣ける。
でも、もし、トロトロ迷っていても、高知ナンバーだから許してね。
路肩に車を止めて、不安そうにスマホ見てたら声かけてね。
少しずつ前向きになって来た。
実際に動くか動かないかは自分でも分からないけど、パートはしたいなぁと思う。
そう思っていた矢先の胃潰瘍。
GW高知に帰って来たその日の夜、胃の激痛で眠れなかった。
市販の薬も全く効かないし、朝方も治ってない。
まさか連休中ずっと痛いのでは、普段なる痛みと全く違うし、これは辛い。
と、珍しくサクサク病院行ったのが良かった。
普段は面倒臭くて大体放ったらかしで、気が付けば治ってるパターンだけど、なんか治りそうな気もしなかったから。
病院行ってよかった…。
まだ違和感はあるけど、薬のおかげか胃の痛みがなくなり、楽しい連休を過ごせた。
ちゃんと行くもんだな。
旦那が、義実家や実家で『ストレス性の胃潰瘍』と言う度に申し訳なくなる。
案の定病院で診断が下った時、目に涙を浮かべて『可哀想に。俺のせいで…』と言われていたから、そうなるだろうなぁと予感はしていたから。
まぁ段々と『俺のせいで…』から『俺の仕事が…』になり『会社のせい』となっていたのは笑った。
そうそう、俺のせいじゃないよ。会社のせいよ。そうしとこう。
そして、『ストレスで』と使われるのに慣れていない。
ストレスがかかっているかと言えばそうなのかもしれないけど、あの時もこの時も特に何も無かったし、それがストレスと言っていいほどのものなのか分からないし、どこからストレスと言っていいのか、よく分からないので、人が悩んでいる時は『ストレスが大変なんだよね』と素直に言えるけど自分に『ストレスがかかって』とは言い辛い。
でも今の所周りのみんなが『ストレスで胃に穴が空いたんだよ!』と言われるので、そうか、じゃあそれで甘えておこうか。
まぁもう、肉も食べれるくらい回復したけどね。
穴までは空いてないからね。
早期治療とはよく言ったものだ。
だけどさ、環境が変わったのは私だけじゃないじゃない。
高知の広い家に二人だけになった両親も、満員電車に揺られるようになった旦那も、学校が変わって一から自分の位置を作るようになった子供達も、みんなそうじゃない。
そう思うと、ストレスなどおこがましいかしらと、自分では言えないけれど、割とみんなケロッとしているから、今の所病人扱いしてもらうよ。
優しくしてな。
でもこってりラーメン食べたいと思う病人は割と元気だと思うわ。
今日大阪に帰るから、両親のラーメン食べて帰ろう。
まだまだ、犬ですらも散歩は高知の方が落ち着いて行くくらい大阪生活には慣れていないけど、ほんと、ひとつずつ慣れていこうか。
子供達はもう大阪の家、自分ちーって感じるんだって。
若い方が順応性あるなぁ。たくましい。